また振り出しに戻る

手術の約1ヶ月後、言われたとおり生理が来た。私は事務的に病院に生理が来た旨を伝えて予約を取り、診察を受け、またクロミッドを飲んで注射を打たれて人工授精を受けた。粛々と、ただ作業を進める、といった感じだった。ただ言われたことをこなした。
この頃は初夏で、夏休み何して遊ぼうか、ということが私達夫婦の間では最もホットな話題だった。どうせ一度の人工授精で妊娠するわけもないし、行ってみたかった海外のどこかへ行こうと。話し合った結果、前回行けなかったニューヨークに行くことにした。そうなるともう頭の中はニューヨーク一色になった。またも私はやることの洗い出しと予定表作りに大忙しとなった。平日は仕事と調べもの・予定表作り、休日は新しいニューヨークのガイドブックを求めて本屋めぐりで充実した毎日を送っていた。

人工授精から約2週間、明日生理予定日かな、というあたりのある朝、トイレに行ったら、トイレットペーパーにうっすら血がついていた。私はがっかりした。今回どうせできているわけないだろうと思いながらも、どこか「もしかしたら。。」という淡い期待があったのだ。「もう今日はショックだから会社休む!」とふてくされてながらも「もしかしたら着床出血かもしれない」と諦めの悪い私は妊娠検査薬を試した。今回は生理予定日の1週間後から試せるものだ。家にそれしかストックがなかったのである。なんだかうーっすらと水色の線が見えるような気がした。

その瞬間もう大興奮だった。すぐさま夫に「これ線見える?」と写真をLINEで送り、「いや見えない」と返信が来たにも関わらずどうしても諦めきれず、全休を取るはずが午前休に変更して薬局へ向かった。早期妊娠検査薬を買って会社のトイレで試した。線がある。。!終了線の半分ぐらいの濃さだが、気のせいではない。またも夫に写真をLINEで送りつけ、「これは気のせいじゃないよね!?」と送った。夫からも「うん、見える」と返信が来た。まさか2回連続で妊娠するとは!思いもよらなかった。あんなに何回も失敗したのに。

そうとなったらまた病院だ!