子供が欲しくなかった時に考えていたこと

独身の頃、既婚者に「早く結婚した方がいいよ」「なんで結婚しないの?」と言われるのが大嫌いだった。

結婚してからはそれが子供に変わった。「早く子供産んだ方がいいよ」「なんで子供持たないの?」

これも言われるのが大嫌いだった。子供がいる人生を幸せと思うのはその人の自由だが、価値観押し付けんなよと思った。私は私で子供のいない今の自由な人生が幸せだから、子供を持つことで人生を変えたくないと思っていた。子供がいるのがそんなにえれえのかよ?と思っていた。

また、「子供持つと成長するよ」というのも彼らの常套句だった。つまり何かい、子供がいないと成長できないわけ?とカチンときた。普通に会社に勤めて仕事して、日々成長してるんじゃないの?それに、別に成長したくもなかった。成長したいから子供を持つなんて、そんな動機で子供を持つことを決心する人なんているわけがない。それを言って一体どうなるんだ?と思った。「そうなんだー、子供持つと自分が成長できるんだー。じゃあ子供産んじゃおっかな☆」とでもなると思ったか?

きっと、こういうことを言う子持ちの人は「子供を持って幸せ」と自己暗示をかけてるんだと思っていた。本当は子供を持ったことを後悔しているけど、私の自由な人生が羨ましくてしょうがないんだけど、それを自覚するのがこわいから。結婚と違って子供は「やっぱむり。やーめた。」でやめられるものではない。だから他人にも口出しをするのだと。

仲の良い女友達らが子供を持ちだした時、彼女達にもそれをいわれるようになるのがこわかった。でも彼女達は違った。自分達の子供を可愛がりつつも、決して子供を持つことを押し付けたり、「子持ちの自分の方が人生勝ち組」みたいなマウンティングをしなかった。

思い返せば、上記のようなことを言うのは男性ばかりだった。私の数少ない知り合いの話なので男性は〜、女性は〜、という一般論に持って行きたいわけではない。たまたま自分の周りではという話だ。もしかしたら彼らは、生意気で、チャラチャラした人生を送っている女にギャフンと言わせたかったのかもしれない。

仲の良い友達が出産前と後で何も変わらなかったことに、私は安堵した。話題も、子供の話ばかりするでもなく、出産前と同じような話で盛り上がった。彼女達も本当は子供の話をしたいのかもしれない。でも子供のいない自分達に合わせてくれていたのだと思う。

「出産押し付け派」の人達は、自分の人生が不満なのではないか、だから「自分の人生の選択は間違っていなかった」と思い込みたくて、人にも自分と同じ人生を歩むよう押し付けるのではないか。自分と違う人生を歩んでいて楽しそうにしている人達をディスりたいのではないか。だって、自分の人生に満足していれば、人の人生なんて気にならないでしょう?そんな風に思っていた。というか、今でもそう思っている。