「あたし、おかあさんだから」とお金を稼ぐこと

少し前に、私と類友と思われる夫や友人に「ねえねえ、最近こういうのあるの知ってる?」と教えてもらったのだが、「あたし、おかあさんだから」という歌がSNS上で炎上した。

私も「あれは炎上するよなあ」と思ったが、どこがあんなにも神経を逆なでするのだろう?と考えてみた。多分あれの男バージョンを作ったら、

 

俺だって下げたくもない頭下げて頑張ってんだよ

真夏でもネクタイ締めてジャケット着て外回りしてんだよ

毎日残業で子供の寝顔しか見れねえよ

 

みたいな感じになると思う。ネイル我慢するのと暑い中着たくないスーツ着るのって大体同等でしょ?で、こういう歌は世の中山ほどあるし別に炎上しない。現にあの歌も、色んなお母さんがたにインタビューして、世の中のお母さんに対する応援歌として作ったみたいだし。それが、ネイルとかヒールを我慢するお母さんを主人公にしたら炎上する。なんでだろう?自分でも何にイラついているのかよくわからない。それは多分、「辛いけど仕事を頑張る俺」はカッコいい、という風潮?があるからではないだろうか。では、何がそんなにカッコいいのかというと、やっぱり仕事してお金を稼いでいるという自尊心みたいなところに繋がるのではないかなあと思う。そりゃあもちろん家事やって子供を育てるということは人に威張れる立派な仕事とは思うんだけど、世間の風潮的に、「主婦は楽できていいね〜」みたいなのがあって。というか私もそう思っていて。多分多感な時期に働きマンとかのお仕事マンガを読んだ影響とかもあるのか、女もバリバリ仕事するのがカッコイイ人生!っていう価値観をずっと持っていることで、仕事してないイコール楽してる、カッコよくない、みたいに無意識に思っちゃってるのかなあと思う。

自分も、育休手当をもらっているとはいえ、やっぱり夫の稼ぎで生活しているという後ろめたさというかがあって、これが純粋な専業主婦だったらもっと「悪かったな、どうせ私は稼いでねえよ!」とやさぐれるかなあ、とは何となく思う。

こういう炎上の火種って世の中たくさんあると思っていて、例えばジョージアのCMに「世界は誰かの仕事でできている」というコピーがあるが、あれも穿った見方をすれば「悪かったな、どうせ私は仕事してねえよ!誰の役にも立ってねえよ!誰からも必要とされてねえよちくしょう!」ってなっちゃうかなあ、と思う。それはCMが悪いんじゃなくて、常日頃から仕事をしていない自分に引け目を感じていて、たまたまそこを刺激しちゃっただけというか。

何が言いたいかというと、稼いでないから炎上しちゃうのかな、というのはただの私の予想というか私の炎上ポイントはここかなあ、というだけの話なんだけど、もしそうなら、仕事して金を稼がない限りは、あるいはバリバリ仕事するのがカッコイイという考え方がなくならない限りは、ああいうお母さん応援歌って炎上し続けると思う。なので、歌なりCMなりはお母さん応援系はやめといたらいいのではないかなあ、と。